模擬試験は、成績が悪ければ悪いほどよい
模擬試験は、成績が悪ければ悪いほどラッキーです。
自分が把握できていない項目が、それだけたくさん明らかになるからです。
みなさんは模擬試験を受けて、次のような感想を持っていませんでしょうか。
「模試が180点を超えたから、本試も合格できるだろう!」
「勉強を頑張ったから、模試で180点を超えた!」
「模試で178点だった。あと少しの勉強で合格できる!」
「この前の模試は180点を超えたのに、今回は160点だった…成績が下がった...」
すべて、どうでもよいです。
考え方として間違っています。
模試でどれだけいい点数をとろうが、
180点を超えようが超えなかろうが、
本番の試験の結果を保証するものでは一切ありません。
模擬試験でいくら合格点をとろうが、本番で落ちるときは落ちます。
■模擬試験で確認すべきこと
模擬試験を受けて、確認すべきことは次の2点だけです。
・時間内に解き終わるか
・頭に入っていない項目はどれか
合否や点数、偏差値、順位などは、はっきり言ってどうでもよいです。
■時間内に解き終わるか
模試を受けるときにまず意識すべきは、ペース配分です。
自分が時間を余らせて余裕をもって解き終わるのか、それとも時間カツカツで解き終わるのか、あるいは時間が足らないのか…を点検します。
時間が足りない場合は、ペース配分を検討する必要があります。
■頭に入っていない項目はどれか
模試は、全範囲の全項目からまんべんなく出題されるのではありません。
全範囲のうち、一部の項目が出題されます。
「連帯保証」が出題されるときもあれば、されないときもあります。
「処分性の判例」が出題されるときもあれば、されないときもあります。
私が模試の合否を気にする必要は無いと言う理由はこれです。
合格したのは、たまたま知っている項目がたくさん出題されたからではないですか?
不合格だったのは、たまたま知らない項目がたくさん出題されたからではないですか?
そして、この「またまた」を、より確実にしていくためには、なにをすべきですか?
当然、自分の頭に入っていない項目を、できるだけ減らすことしかありません。
模試を受けることで、自分が把握できていない項目が明らかになるのです。
これが、模擬試験を受ける最大のメリットです。
■模擬試験は、終わってからが本番
模擬試験の本番は、解答冊子をもらって家に帰ってから始まります。
自己採点して、間違えた項目を把握します。
そして、間違えた項目を、徹底的に復習して頭に入れます。
模擬試験は、本番で出題されるであろう項目や、やや細かい知識だが合否を分けるであろう項目が盛りだくさんです。
模擬試験で間違えたということは、重要な項目が頭に入っていないということです。
その項目は、本番の試験までに、絶対に頭に入れておくべきです。
■結論
模擬試験は、点数で一喜一憂するためものではありません。
自分の頭に入っていない項目を明らかにするためのものです。
なので、模擬試験で成績が悪い方がラッキーと思う方が、心構えとしては適切です。